平成27年7月25日(土) 第7回山林調査(山林施業計画策定)ワーキンググループ

明け方かなり雨がふっていたようですが、7時ころには止み予定どおり活動することになりました。

今日は、シラカバ樹皮の採取が行われるとのことで、森林調査は後回しにして、樹皮工芸作家の方を現地に案内することになりました。
この件のいきさつですが、材料探しに苦労された工芸作家の方が、ウッディーズHPをとおして事務局に問い合わせをしたところ、幸い今回のフィールドであるTGさんの山には適当なシラカバがあり、採取にも快く応じられたことから今回の運びとなったわけです。

まず、TGさんの小屋前に会員4名、工芸作家の方とそのご主人が集まり、打ち合わせを行いました。
その結果、剥皮の適期は7月上旬までだが時期が遅いこともあり、とりあえず試しに剥いてみようということになりました。材料として使用するのは、樹皮の一番外側である外樹皮で、立木の状態で剥皮を行います。最初に専用ナイフで垂直方向に40cm程切れ目を入れ、後にその幅で静かに水平方向にはがしていきます。この際、肥大成長を行う形成層に極力、傷をつけないようにします。


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結論から言うと、残念ながら工芸に適した樹皮の採取はできませんでした。
ただ、来シーズンに向けて材料の調達という点で、工芸作家の方にとっては一つの光明となったものと思います。私的には、剥皮後の木の状態がどうなるか(日焼けなど起こさないか)というのも気になるところで、経過観察をしてみたいと思っています。採取作業終了後に、製作されたカゴやオーナメントなどの小物類を見せていただきました。


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樹皮細工というと、角館の桜皮細工のような渋いものを想像していましたが、ひご状にしたものを編んだもので、丈夫で風合いもよく素敵なものでした。ちなみに北欧やロシアではポピュラーな細工物だそうです。今回採取した樹皮は、次回の定例活動(滝野)に作品としてお持ちいただけるとのことです。楽しみですね。

さて、工芸作家の方と別れた後は、本来作業の森林調査ですが、みなまったりモードでなかなか腰があがりません^^;
なんとか重い腰を上げ、前回終らなかった標準地No2の樹高測定と植生調査に向かいます。


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標準地設定箇所は、平均傾斜が34度と結構な斜面で浮石もあるため、上下作業に注意が必要です。

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樹高は、斜面上部から下部にかけまんべんなく、直径も偏らないようにし、57本測定しました。
植生については、標準地内の代表的な下層植生ということで、一通り歩いて目視し、出現した種類を記録します。その結果、クマイザサ、ジュウモンジシダなどシダ類やヒメアオキなどの灌木類が優占する植生ということがわかりました。
また落葉広葉樹の稚樹の更新も良く、今後林冠が疎開すると後継木として期待ができそうです。


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植生は標準地No1に比べると、同じ小班内でありながら対象的です。


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なぜこのようなことになるかといえば、傾斜や斜面型などの微地形、水分条件が影響しているものと思われます。これらは、今後の林分の取り扱いに示唆を与えてくれるものとなりそうです。

調査が終わったところで丁度昼となり天候もすぐれないため小屋に戻り昼食。今後の活動内容について打ち合わせを行い、そのまま解散となりました。

次回森林調査WGは9月になります。年内にあと4箇所標準地を設定する予定です。たくさんの方の参加をお待ちしています。

文・写真 笠倉

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by woodies | 2015-08-05 10:04 | 活動記録 | Comments(0)  

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