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平成28年11月12日(土) 高川山林 野ネズミ被害防止対策、倒木処理

晴れ時々曇り
参加者9名 (うち、体験参加1名)


札幌で11月上旬に20センチの雪がふったのは21年ぶりだというが、ここ高川山林でも同様に20センチを優に超える雪が降った。
そのために、かつて見たことのない光景が現出した。
まだ葉が落ちない木の枝に雪が降り積もり、その重みで大木の太い枝があちこちで折れた。幹がまだ細い木は先端が地面に接するほどしなっている。紅葉しないまま散り落ちた葉が林床の雪面を敷き詰めるように覆っている、などなどだが、「圧巻」は直径40センチを超えるカラマツが根元から折れたことである。
そんなわけで、今日の作業は晩秋恒例の野ネズミ被害対策に加え、倒木の処理である。

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<雪面に散り敷いたヤマグワの落葉>


野ネズミ被害防止には、エゾヤマザクラの幼樹にアスファルトフェルトを巻きつける。野ネズミというのはエゾヤチネズミで、体長10cm前後と小柄で見てくれは可愛いのだが、これが冬から春にかけて悪さをする。エゾヤチネズミに樹皮が幹を一周するように囓られた樹は枯れてしまう。野ネズミ被害は、北海道ではカラマツが多いようだが、高川山林での被害木はエゾヤマザクラとズミ(コリンゴ)である。
被害防止のために一般的には金網や合成樹脂のプロテクターなどで被覆したり、忌避剤や殺鼠剤を散粒したりするが、高川山林ではアスファルトフェルトを巻き付ける。
 (註)アスファルトフェルトとは、防水・防湿のために外壁などに用いられる建築資材で、フェルト状の原紙にアスファルトを浸透させたもの。

10年程前に、あるウッディーズ会員に「親から伝授された」と、この手法を教えてもらった。以来、被害は皆無となった。とても安価で有効なのに、他にこの手法を講じているという記録を見たことがない。これが採用されないのは何か問題があるからだろうか。
作業は、先ず、アスファルトフェルトを適当な幅に裁断することから始まり、それを予めピンクテープがつけられたサクラなどの幼樹にビニール紐やホチキスで巻き付けていく。作業効率を上げるため2人でペアを組む。作業そのものは単純といえば単純だが、手袋を着用して、しなりやすく細い幼樹にゴワゴワした紙を巻き付けるのは、なかなか難しい。
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<アスファルトフェルトを丁寧に巻く>



12年前に植えたサクラは今では花時に山をピンクに彩るように成長し、見る人の目を楽しませてくれる。‘この幼木も無事に生長してくれるだろうか。早く花を咲かせて欲しい’と願いながら丁寧に作業を進める。
ふと見ると、雪が消え残る林床には動物たちの足跡が…。KYさんが「動物たちも、等高線に沿って歩いてるね」と言う。
遊歩道に動物の足跡を見かけては、‘連中も歩きやすいところを選んで歩くんだなぁ’と感心していたが、等高線には思いが及ばなかった。動物は賢い!

野ネズミ被害対策と併行して、カラマツやその他の倒木の処理を行う。
カラマツが周りのニセアカシアなどを‘巻き添え’にして、隣接する小樽市の管理区域に倒れてしまい、そこにある施設へのアプローチを妨げている。カラマツの根元を一目して‘なるほど!’と倒れたワケを納得した。根元部分には大きな空洞があり、そこから腐食が広がり、枝葉に積もった雪の重量に堪えられなくて倒れたのだ。
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<今までよく倒れなかった!>

雪で滑りやすい急斜面でISさんが的確に玉切り処理をし、それを他のメンバーがソリに積み込んで運んだり、放り投げたりして下の材木置き場まで運ぶ。
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<カラマツの倒木を玉切りする>



作業を体験したいと参加されたMKさんは、作業を熱心に観察し、自らも玉切り材の山出しに汗をかいてくれた。
正午過ぎまで頑張り、お昼は山林入り口のコテージ「山風庵」で持ち寄りのサケ汁やお菓子に舌鼓を打ちながら談笑する。
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<ストーブのぬくもりに話が弾む>


体験参加のMKさんのお話を伺った。「パーマカルチャー研究所」に拠り、「持続可能な生き方・暮らし方」を実践されているという。
お話から、エネルギー問題解決のためのライフスタイルを模索し、徹底した「省エネ」生活を実践していることが窺えて興味を覚えた。この後、暫く一家でタイへ行き、そこで生き方のヒントを得てくるとのこと。
嬉しいことに、来年、帰国後にウッディーズに仲間入りしたい…と。

その三栗さんに当日の感想を寄せていただいた。


エネルギー問題解決のためには化石燃料の大量消費は控えたほうが良い。
薪のエネルギーを上手に使いながら、森林とともに健全に生きるのがよいのではないか。
以上が自分の考えではありますが、森を整備したり薪を作ったりなど、自分にはほとんど経験がありません。そのため現状では、その考えが生きた言葉でしゃべれない状態です。
今回参加させていただいたことで、山から木を切って運び、薪としてストーブに入れて熱エネルギーを得るまでの過程が、体感として少しわかったことが大きな収穫でした。
(三栗)


そして、飛びっ切り若い女性会員のNNさんの感想も紹介する。


先日の活動では、雪の時期のネズミ対策の作業を手伝わせていただきました。
高川山林周辺は、札幌市内とは景色も変わって、めっきり冬景色で季節の移り変わりを感じました。
もちろん、札幌近郊のような雪の多い場所にいたことがないので、今回の作業は初めてで興味深いものでした。
細い苗木を一本ずつ巻いていく作業で思いのほか繊細です。これで、苗木が春まで持ちますように。
今回男性陣はハードな 伐採作業だったということで、私も次回はハードな作業やるのもいいな(見ている分には)と思いました。
新メンバーとなった三栗さんのエコ生活のお話も興味深く、高川さんの奥様の作ってくださった、だしの効いた石狩鍋がとっても美味で温まりました。ありがとうございました。(NN)


三栗さんのホームページとブログ
ホームページ「パーマカルチャー研究所」 http://www.permaculture-lab.com/
ブログ「パーマカルチャー研究所のブログ」 http://plaza.rakuten.co.jp/hokkaidopapa/


( 記録 髙川 勝)


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by woodies | 2016-11-21 00:42 | 活動記録 | Comments(0)