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平成25年4月13日(土) 植苗病院 天候:曇り 参加:16(+1)名

恒例の植苗病院内森林の整備で、苫東コモンズの方と共同作業です。
コモンズさんの参加人数は6名ですので、総勢19名で行う作業になります。
あ、あとウッディーズの方はステルス体験参加者が1名います。

今回は間伐整備と病院からの要請で椎茸栽培用のホダ木も調達します。
伐採班3組に分かれて作業に入りましたが、林の中に入ると枯れ木が目立ちます。
雪はもうすっかりと消えていました。

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この場所は年に一度、一日だけの作業ですので、各々優先と思われる作業から始めました。
枯れ木の伐採、倒木の処理から始める班、ホダ木の調達から始める班、景観整備の間伐の続きから始める班。打ち合わせした訳ではないのに面白い様に分かれますね。この、メンバーが其々違った角度から森を見ることは、ウッディーズの長所でもあります。きめ細かな作業が可能になるのは勿論ですが、其々の思い入れがより良く形になる喜びがあります。

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以前は自然を楽しみながらゆったりと作業ができたとWTさんから聞きました。
キャンバスに絵を描くように森を眺めながら皆でワイワイと木を植えたり倒したり、草木を観察しながら四方山話をしている姿が思い浮かびます。新参者の私には比べる術もありませんが、知る限りでは作業量や求める質など趣味の集まりとしては、かなりマニアックな方だとの印象を受けます。女性会員さえチェンソーを扱い、必要とあらば重機すら出動しますからね。

ここの作業は長期的なもので時間もゆったりとしていますので、チェンソーを休ませる傍らそんな会話をしながら作業できました。

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WT(K)さんは、ちょっとした丘にこだわり、「ここを整備すれば眺望場所として良いんじゃない?」と作業を始め、誰かがこの場所を「岬」と呼ぼうと言いました。この先どうなるか楽しみです。

一方、コモンズさんの施業エリアでは、もの凄い勢いでホダ木が積み上がって行きます。
少数精鋭でしょうか、こちらのチームワークも素晴らしいですね。

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蕗の薹も顔を出し、春本番を迎える山での一日を楽しく過ごすことが出来ました。
因みに、WT(K)さんはミヤコ笹の下に隠れた(食べ頃の)蕗の薹を見つけるのが上手かったです。
探し物は女性の方が能力が優れているのかな?私は全く探せなかったです・・・。

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昼食時に「マダニによる重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ウィルス感染での死亡について」の話題になりました。野山で作業する我々にとっては身近な話題です。
SFTSは今年になって死亡者が出るなど話題になっていますが、このウィルスは新しく急拡大しているものではなく以前から存在していたものだそうです。ウィルスが特定されたのが最近なので、被害が急拡大している様な印象を受けるのですが、そうではない様ですね。
症状としては、咬まれてから6日から2週間程度の潜伏期間を経て、発熱、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)、頭痛、筋肉痛、神経症状(意識障害、けいれん、昏睡)、リンパ節腫脹、呼吸器症状(咳など)、出血症状(紫斑、下血)などを起こします。
現在のところSFTSウイルスに対して有効なワクチンはありません。
マダニはSFTSの他、日本紅斑熱やライム病、ツツガムシ病などの感染源にもなりますので、皆さんも注意してください。虫除けスプレーの効果は薄いようです。

苫小牧近辺の森ではマダニが多いらしく、苫東コモンズの人たちも困っているとのことです。
多い時には5匹も6匹も体に付いていたことがあるようです。
マダニ取り用のピンセット器具を常時携帯しているとのことで見せてもらいました。

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口器の所から上手く取らずに胴体だけ取ってしまうと、取り残した口器が皮膚内に残ってしまいますし、それによって病原菌やウィルス感染のリスクが高まります。皮膚内の口器を取り除くには皮膚をえぐらなくてはならず厄介ですので、一つ持っていると良いかも知れないですね。

SFTSについて詳しく知りたい方は『厚生労働省「重症熱性血小板減少症候群に関するQ&A」 (PDFファイル)(699KB)』を参照してください。

山で会うと怖いもの、羆、スズメバチ、蛇、蚊や蚋の大群、そしてマダニ。一つ増えました。

(菊地)

by woodies | 2013-04-24 12:29

 

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