平成27年1月24日(土) 第2回山林調査(山林施業計画策定)ワーキンググループ 参加:12名

このワークショップは「山林施業はこうあるべきだ」と提案できる力を養いたい…、そんな思いから企画された勉強会である。

第2回目の会場は再建なった「はるか小屋」(小樽市春香町)。
入って来るなり、異口同音に「ウワ~ッ、感じ良いなぁ~!」という歓声。イヤ、歓声はチョット言い過ぎで、思わず洩らした感想…というところだな。でも、「木の香がスゴい…」と息を深く吸い込んだり、「やっぱり、木の感触はイイねぇ~」と床を撫でたりする人がいて、ひとしきり「小屋談義」「建築談義」で話が弾む。。

2回目の勉強会は前回の倍近い参加人数で、意気込みが感じられる。冷え切っていた小屋が、薪ストーブの暖気と参加者の「やる気」で、程なく心地良い暑さになる。

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さて、ワークショップの始まりである。
講師・Kkさんの、プロジェクター&スクリーンによる解説が誠に分かりやすい。
先ずは、到達可能な林分は現在の林分をベースにして予測できる。よって、施業計画の立案には林分の現状をつかむ=森林調査が前提となる…という「そもそも論」から。
そして、森林調査は、必要な資料の収集と分析、調査手法の習得を経て現地調査の実施に至る。取っ掛かりの資料は法務局、道水産林務部など公的機関に保管・整備されている森林計画図、森林調査簿、林班、小班データ、空中写真などである。

KKさんは、今回の「モデル調査」の対象とする高川山林の関係資料を既に入手していて、貼り合わせたり、書き込みをするなどの加工を施してオリジナルデータに仕上げているものもある。日ごろ、ごく一部分だけを闇雲(?)に歩き回っている山林が、それら資料に図式化され、数値化されて誠にイメージしやすい。その上、空中写真と貼り合わせたカラー画像もあって、緑の全山(?)をビビッドに俯瞰できる。渡りのハクチョウの気分になって眺め入っていると、緑の下陰でチェーンソーを駆使して木を倒したり、伐倒した木を搬出する仲間たちの姿が浮かび上がってくるようだ。

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Kkさんは、そうした資料をスクリーンに映し出し、淀みなく説明していく。
彼は、この講座に備えて「高川山林」と周辺の踏査を行っており、随所で特徴的な地形や植生・林相を撮影してきていた。空中写真上にプロットされている撮影ポイントを示して、「ここの画像が、これです」と、スクリーンに示していく。
‘そうか、ここはこんな風に見えるのか!’と深く納得し、頷いたり…。

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学んだことは数々あるが、猿にも分かる(が、言われてみて初めて分かった)ということを一つだけ上げると、林地の斜度が林木の成長に影響する、ということ。つまり、土地の肥沃度(地位、というのだそうだ)は斜面上部が低く、下部は高い。上部の養分が流下し下部に蓄積されるからである。
「それは、斜面上部と下部の樹髙の違いからわかります」と自らが撮った画像を示してくれた。なるほど! 斜面上部は木々の樹髙が低く貧相な生育状態であるが、下部は対照的に豊かな林相である。
また、林地の傾斜角度の求めかた、空中写真の見方(笹地・草地、樹冠の大きさ、色味などからおおよその林齢や樹種を推定、人工林の成績の善し悪しの判定)など、多くのことを学んだ他に、各種の情報を数値や文字で表に書き込み「森林情報カルテ」を作成したり、空中写真から人工林や無立木地を読み取り色づけする演習を行った。

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今回の講義を踏まえた次回以降の学習課題が以下のように示された。
現地調査の方法及び調査器具の使用法等について
立木調査の基礎知識
森林施業の基礎知識と実技(外業)

実践と結びついた学習は身につきやすい、そして、衰える脳味噌にも刺激を与えてくれる…かな。勉強は楽しい!と、無邪気に嬉しくなるワークショップだった。

(記録 高川、写真 森井)
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by woodies | 2015-02-03 12:11 | 非公式活動 | Comments(0)  

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