9/25(日)江別市防風保安林 整理伐
ウッディーズキャンプの余韻も冷めやらぬまま、前回の轍は踏まないと心に誓い此度2度目のリーダーに際しては体調を万全に整え臨みました。
早めに集合場所へ到着すると、当会レジェンドT氏がイエローメット氏と道具のお手入れをしながら談笑中でした。
挨拶を交わし、暫し会話に耳を傾けると違和感を覚えました。それは客観的に会話が嚙み合っているとは感じられないためです。「んっ?この間合いは一体何だ?さては、クジラやイルカが群れと連絡をとる際に使うあれか…」但し、若輩者の私には聞き取れない周波数と想像の域は出ませんが、本活動を極めると、この様に特別なコミュニケーションツールで意思疎通の補完がなされているに違いないと思い知らされた一幕でした。
私が承知している限りですが、我々間伐ボランティア札幌ウッディーズの活動には大きく分けて3つの要請元が存在します。山主さん、NPO法人そして行政です。接客を生業とされている方であればお分かりかも知れませんが、お客さんの反応が直接伺える現場は緊張感がありつつも、出来栄えの良し悪しがその場でハッキリとし、大変な状況下であればある程達成感を得られます。他方こと農業行政の事業に於いては作業を進めるに従い、この判断は果たして正解なのか迷ってしまうことも屢々あります。それは本来の要求元は農家さんであり、第三者のお役所が介在します故、場合によってはその意図と反し、暫くしてからお𠮟りいただくことがあると耳にしたことがあります。
つまり、非常に難しい現場であることに間違えありません。
このフィールドにおけるご要望では防風林でありながら、ブロッコリー等葉物野菜には適度な日射と虫よけの風通しが必要との事です。この日の気温は22℃。荒れた連休の最終日は9月下旬らしい秋晴れの爽やかな間伐日和となりました。前回伐倒した木が所々にあるため、手鋸メインでチェーンソー数名の混成仕業です。
人工的に列状植樹された保安防風林に見られる針葉樹の密集度合いは強風により掛木となり易く、上部は枝木が遮り、足元は狭いため道具が入りません。そのため、数名で抱きかかえ、捻りそして引っ張るといった体幹を地味に酷使するハイエージ泣かせ。また、足元が非常に悪く、倒木を乗り越える際はスパイク付きの安全靴で良かったと思うも、細かい枝木があるため、脛当てが必要と感じる平地ながらスパイスの効いたメニューに感じます。
その様な現場ですが、将来の会長候補である最年少レイマの出番です。身軽さを武器に倒木の上をさながら牛若丸のごとく俊敏に動き回ります。
また、鬱蒼と生い茂った林内の細い灌木や枝払いにも大活躍!これには大変助かりました。調子良く掛木を倒していると、あわや隣接する収穫を控えたブロッコリー畑に枯損木をめり込ませそうになりました。幸い自生?している紫陽花に引っかかり事なきを得ました。胸を撫で下ろしていると「お昼だよー」と前回ご都合により欠席された‘お昼のヒロイン‘より午前の作業終了命令が下されました。
休憩場所に辿り着くと、そこにはヒロインお手製具沢山の豚汁が準備されていました。鍋いっぱいに季節の野菜がこれでもかと言う程大ぶりに込められ、彩りと味を更に際立たせた贅沢な逸品が自然の中に添えられました!!身も心も温まったところへ、すっきりと剪定された木々の間をすり抜けた風が少し肌寒いぐらいに感じられました。早速効果的面。
不思議な植物を見つけ、Googleレンズであーでもねーこーでもねーとワイワイした後、気を取り直して午後の作業へ取り掛かると灌木のジャングルエリアに遭遇しました。
そこは黙々と手鋸で枝打ちと倒木処理の繰り返し。恐らく保安林を俯瞰的に見下ろすと、ロールプレイングゲームの様な動きになっているに違いないと勝手に想像していました。
日も傾き始めた頃に作業を終了し、終礼をしようと集まるとレジェンドが薪材集めに再入林。その健常風は圧巻脱帽です。今回も幸いヒヤリハットもなく、無事終了することができました。ちなみに会の母マザーChikaのヤッケズボン(道民風表現)の膝部分が修復不能の状態となりましたことを報告致します笑。途中江別市の職員さんより飲み物の差し入れを頂戴し作業の励みとなりました。有難うございました。
(記:海岡)
by woodies | 2022-10-03 10:22 | 活動記録