6月25日(日) 高川山林 救命救急講習/道づくり(続き)
季節は初夏、夏至を過ぎてすでに太陽が高く上った9時過ぎに、かもめ保育園に集まる人の列がありました。そう、ウッディーズの今回の活動のスタートはいつもと少し様子が違う?ようです…。今回の活動は午前中の「救急救命講習」+午後の「高川山林」というハイブリットな内容です。
間もなく、小樽市消防署(銭函分署)の5名の方々もかもめ保育園に到着。9時30分に「救急救命講習」が始まりました。
講師は小樽市消防署(銭函分署)の佐野さん。テキスト等は特になく、山に入る際の危険について学びました。講師の佐野さんは体験談を交えながら、時に楽しく、時に真剣な語りでお話してくださいました。
内容をかいつまんで紹介すると、①蛇や蜂に対する対処方法(吸引器具の有効性) ②熱中症への予防や対応(水ではなくスポーツドリンクなどの有効性) ③ダニにかまれたときの対処(感染症の危険があるので、器具使用や病院で処置することの大切さ) ④外傷時の止血方法(手で押さえる方法、三角巾やバンダナで縛る方法など)⑤気道確保の姿勢 ⑥負傷者の搬送方法 といった、なかなか実践的な内容で、どれをとっても大変ためになる講習内容でした。
④の三角巾を使った止血の対応方法は男女に分かれ、二人組で行いました。
その他参加者からは「こういう場合はどうするのか?」などの質問もどんどん出てきて、ユーモアを混じえた佐野さんの話に盛り上がりました。そして、最後に講師の佐野さんの「生死を分ける秒単位の対応になる。あきらめない気持ちが大切だ!」という、想いのこもった言葉をいただき、11時過ぎに講習は終了しました。
小樽市消防署の皆さん、ありがとうございました!
その後、皆さんで高川山林へ移動。昼食後、午後の活動に入りました。
昼からはいつもの「ワオーの森」での活動です。朝礼ならぬ昼礼を行い、リーダーの海岡さんの進行で、作業内容の説明、暑さ対策や足場確保などの注意事項について話がありました。午前中にある程度体を動かしたので、ラジオ体操は省略し、数名の「笹刈班」とそれ以外の人「道づくり班」に分かれて作業に入りました。
「笹刈班」は草刈り機に慣れたメンバーでどんどん刈っていきました。ただ、夏らしくなった森・藪の中で蚊の大群が待ち構えていたようで、容赦なく襲ってきたようです。これからの季節は虫よけは必須ですね。それでなくてもハードな草刈り、笹刈り作業には本当に頭が下がります。
「道づくり班」は前回の続きで、開墾した道をさらにきれいに整えていく作業をしました。中心作業は階段づくりです。皆で手分けして、焼き丸太や鉄筋などの資材と道具を開墾した道へ運び、やや急な坂になったところに丸太を敷いて階段を作りました。ただ、焼き丸太を鉄筋で固定するだけの作業ですが、土の中には石がゴロゴロ隠れていて、なかなか鉄筋が刺さっていかない!…ということで、隠れた障害物に意外と苦戦する大変な作業でした。
途中、無理せず休憩しながらの作業でしたが、木陰の林道を吹く風と木々の緑に、疲れた体には何とも言えない爽快感と癒しをもらえるひとときでした。
後半、焼き丸太も使い切って、石を使って階段をつくるなどして、14時くらいに終了。
終わりのミーティングでは「笹刈班」も「道づくり班」も、皆さん充実した顔でしたが、なんと今回で今年の高川山林での作業は終了とのこと…で大変残念ですが、年々整っていくワオーの森づくり…また、来年頑張りましょう!!
(記:在定)
by woodies | 2023-06-27 10:00 | 活動記録