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「支笏湖周辺台風災害復興の森」 補植

5月10日(日)  天気:曇りのち晴れ   参加人数:4名

 3年目を迎えるこの地での作業ですが、
何度足を運んでも、あの台風18号の被害の大きさには驚かされます
 昨年、補植に参加された方はご存知と思いますが、2列700本のフィールドの半分が、ほぼ全滅状態で枯れていた苗木の状態を思い出しながら現地に向かいました。
 「支笏湖周辺台風災害復興の森」 補植_c0173813_23554581.jpg
 しかし、今回は昨年とは大きく違い完全に枯れている状態の苗木は10本くらいにトドまっていて、これに状態の悪い枯れてしまいそうな苗木と合わせて30本の苗木補植を行いました。
 この後、私たちの向かい側にある他グループのフィールドの補植を頼まれ、こちらも、完全枯れ・状態悪を取り除き40本のトドマツ補植作業を行いました。終わりに、復興の森を管理するNPOからいただいた桜の苗木1本を植樹。「大地の桜」(4名で相談、全会一致!)と命名しました。
11:30分作業終了。暖かな日差しの支笏湖畔で、湖水を眺めつつ昼食、帰途につきました。
                                                     (渡井)

# by woodies | 2009-05-10 00:00  

09’-5定例活動 北山山林アカエゾマツ植樹

5月9日(土)  天気:快晴  参加者:24名

 植栽地は軽石が多く混じった土壌である。この地にも樽前の軽石が降り注いだに違いない。
樽前山崩レ其響キ當國聞ユ」(寛文7年8月、津軽秘鑑)。
この短い記述が樽前山噴火の最初の記録である。千歳、苫小牧地方に1~2m降り積もったという。

 伐根を見ると、このような土壌の悪条件にも関わらずアカエゾマツなどの針葉樹がおい茂っていたのであるが、北山浄子さんによれば、平成16年の台風18号は仮借なく全てをなぎ倒してしまったという。激甚災害であった。
 綺麗に地拵えされたフィールドに列間苗間を2.5m×2.0mとし、小枝やワリバシの先端にピンクテープを巻きつけ植え穴が標示されている。3箇所に200本ずつ苗も集め植えられている。
この準備の周到さは、さすが熟練会員と感心した。

09’-5定例活動 北山山林アカエゾマツ植樹_c0173813_22535231.jpg 「生まれてから木を植えたことのない方はいますか?」というと「・・ハ~イ」と手を挙げた人が2人。24分の2である。根の役割、幹との境目、手加減などキコリ業の真髄を説明しながら模範実技?を行う。
 「・・ね、簡単でしょう?」「風があるので根が乾燥する。30分以内に植えられる本数だけを持つこと。5本とします」「でははじめてください」とお願いして作業開始。
     
09’-5定例活動 北山山林アカエゾマツ植樹_c0173813_23164139.jpg 1列を直線に植え進むと周りに誰もいない。振り向くと、全員が、前を植え、ついで左隣に移り、次は左2列目を、次は右1列目、今度は他の人の作業領域に進入し・・・のように回転している。何回も回転している方もいて習慣性らしい。一向に前進しない。
木を植えるときは、真っ直ぐ1列を植え進むと安全で効率もよろしい
しかし、ま~楽しければ、それでよしとしますか。
11時24分、 回転性(?)の記念植樹を終了した。
09’-5定例活動 北山山林アカエゾマツ植樹_c0173813_23152939.jpg

植栽樹種:アカエゾマツ 植栽本数:600本 苗間列間:2.5m×2.0m 植栽面積:3,000㎡
                                                    (河崎 記)

# by woodies | 2009-05-09 00:00  

臨時活動 柴原山林

5月3日(日) 天気:晴れ 参加人数:8名

4月26日の定例活動が荒天のため中止になり、臨時の活動になりました。
作業はオーナーからの依頼によりオーナーの畑周辺を中心に、
雑木・竹等によって奥まで見えない状況でしたので、
景観を良くするため雑木整理・竹、倒木処理・枝打ち等々を行ないました。
臨時活動 柴原山林_c0173813_195726.jpg
昼食をはさんで、14:30頃終了しましたが、周辺が見違えるほど奥まで見える
ようになり、オーナーに喜んでもらえるだろうと思います。



臨時活動 柴原山林_c0173813_1103350.jpg
前回(4/11)は雪で見えなかったのですが、なにせ倒木がもの凄い数!で、
作業回数を増やした方が…という意見が会員からでました。次回はまず
倒木整理と道路作りになりそうです。(石田記)

# by woodies | 2009-05-03 00:00  

『林とこころ』研修ツアー 苫小牧 講師:草苅健氏

4月18日(土) 天気:曇りのち雨 参加者:18名

 「林とこころ」研修ツアーに参加しました。
『林とこころ』研修ツアー 苫小牧 講師:草苅健氏_c0173813_0113827.jpg■間伐され手入れを受けた林は、木々の間を抜け何十メートル先までも見渡せる気持ちの良い場所でした。
そうなるまでの過程や考え方など講師の草苅先生から丁寧なレクチャーを受け「なるほど」と感心しながらも、林を散策する途中で時々見つける動物の糞に興味を奪われてしまう自分がちょっと残念?に感じてしまいました。(自然を愛するものは、森の生物にも興味があるのが自然です!那須川)

 五感で感じる林の営みと草苅先生の解り易いレクチャーによる興味の尽きない研修が終わり、それまで曇りだった空模様から雨が降り出して来た時、ふと「良い行いをしているから天気も味方してくれたのかな?」と思わせる程の有意義な研修だったと思います。(新人:川崎芳弘記)


■雪が消えたばかりの、ミズナラとコナラの落ち葉が敷き詰められた苫東の雑木林を、草苅さん自身が作ったという「フットパス」をたどりながら、やさしい笑顔とあたたかな語り口で案内していただきました。『林とこころ』研修ツアー 苫小牧 講師:草苅健氏_c0173813_0125889.jpg
 強い日差しもなく、それが芽吹きまでは間のある林の中を歩くには良く、小鳥の姿も探すことが出来ました。メンバーが木肌と立ち姿で次々と樹木名をあげてゆくのには感服!!の一語です。(私は近くの樹木はわかりませんが、遠くの小鳥は見えるのです…。何故でしょうね?)
 ミズナラに付いている実の様に見えるものが、実は、○○バチが作ったという‘コブ’でタンニンが含まれており、昔はインクの材料になったというのも初耳でした。
 
 林の中に「フットパス」をご自身で作ってゆく! なんと楽しい作業でしょう。草苅さんは名字もさることながら、森に住む「コロポックル」のようだと内心思いつつ歩いていました。

 北大研究林を歩いているとき、突如、眼前にそびえる観測塔に、‘あぁ、ここは研究林だったのだ’と感じながら、幌内川の水辺に心の安らぎを覚えてもおりました。 丘の上に立つ「祠」にみなさんで登り「山の神祭り」が12月12日であることを知りました。登りつつ息切れがしている自分に冬の間の「ツケ」が来ていることも感じました。(星正子記)

■私は、日常的に空を見上げる癖があります。地上でビュービュー風が吹いて、洗濯物が舞い上がるほどでも、青空に浮かんでいる雲が、いつまでも私の視界にあると、“ドンと行こう”という気持ちになるからです。ところが、最近、自分の器以上の事をようやく熟しているのではないかと、不安になることがあります。そんな折、ツアーに参加すると決め、“自然と対話ができる~~”と、当日を楽しみに迎えました。
 勇払原野の林道を会員の皆さんと歩くほどに、夫々の方が林について、樹木について、花について、生物について詳しく、深く熟知しておられる事に感動しました。
『林とこころ』研修ツアー 苫小牧 講師:草苅健氏_c0173813_0172232.jpg 
 北大研究林では、休むことを知らない命の鼓動をひしと感じながら、景観形成について熱く語る草苅先生の説明に耳を傾けているうちに、暖かく涼しい空気が、地面から流れ込み、頭上に抜けたような爽やかな気分になり、自己主張しない生きものにも目を向けられそうな余裕が蓄えられました。(佐藤恵美子記)

# by woodies | 2009-04-18 00:00  

定例活動 ’09-3 札幌市南区滝野 柴原山林

4月11日(土) 天気:晴れ 参加者:26名

 参加会員26人と非常に大人数での作業となった。
まず山林の所有者である、出倉さんのお話しを聞いた。元々の所有者は出倉さんの祖父(柴原さん)で、名前に松がつくことから、松を多く植林したとのことだった。「祖父は病に倒れても、この山にくると不思議と元気になった。祖父の意志を継いで、この山を大切にしたい。」と聞いたとき、何人か目に涙を浮かべていた。一生懸命施業をして、すばらしい山にしたい!

 河崎会長を先頭に山の現況把握。
本当に柴原山林には松が多く、「唐松」「ドイツトウヒ」「アカマツ」などなど、樹種多様の非常に立派な山林だ。 現況把握が終わったところで出倉さんからお茶とどら焼きの差し入れが・・・まだ仕事をしてないのに・・申し訳ないと思いつつしっかり頂きました。ごちそうさまでした。
 定例活動 ’09-3 札幌市南区滝野 柴原山林_c0173813_665354.jpg
 その後はしっかり仕事。去年除伐した材の整理、及び枝打を行った。
みなさんの手際の良さに、新人の私はおろおろ。みなさん私より大分先輩なのに、まったくそんな風には見えません。早く一人前になりたい・・。
 また次もがんばるぞ!との帰り際、あまりの車の多さに滝野霊園の方がなにごとか?とかけつけるというオチが。今度いらしたら「一緒に間伐しませんか?」なんて誘ってみようかな。

 会長はみなさんに「この山にどのような施業が必要か、自分なりに考えてください。」とおっしゃった。私は、あの立派なドイツトウヒ林を列条間伐に!なんて思うが…(新人:和田肇記)
 定例活動 ’09-3 札幌市南区滝野 柴原山林_c0173813_5585842.jpg
 残雪の上に、トウヒの実(?)の芯棒(?)と、笠の鱗片(?)が無数に落ちている。小鳥や小動物たちが松笠の中に詰まっている種を食べた残骸らしい。(因みに、風に乗って散らばる羽根状の付属物(種子翼)がついた種子も観察した。)

 


 柴原さんは、昨年、この山の整備のことを気にかけながら99歳で亡くなられたと言う。私たちも、柴原さんの想いを共有して施業していきたい。気持ちのいい山にしますからね~!
柴原さん!施業日には見に来てください!
安全に作業できるよう、見守ってください!
(那須川記)
 

# by woodies | 2009-04-11 00:00