4月18日(土) 天気:曇りのち雨 参加者:18名
「林とこころ」研修ツアーに参加しました。
■間伐され手入れを受けた林は、木々の間を抜け何十メートル先までも見渡せる気持ちの良い場所でした。
そうなるまでの過程や考え方など講師の草苅先生から丁寧なレクチャーを受け「なるほど」と感心しながらも、林を散策する途中で時々見つける
動物の糞に興味を奪われてしまう自分がちょっと残念?に感じてしまいました
。(自然を愛するものは、森の生物にも興味があるのが自然です!那須川)
五感で感じる林の営みと草苅先生の解り易いレクチャーによる興味の尽きない研修が終わり、それまで曇りだった空模様から雨が降り出して来た時、ふと「
良い行いをしているから天気も味方してくれたのかな?」と思わせる程の有意義な研修だったと思います。(新人:川崎芳弘記)
■雪が消えたばかりの、ミズナラとコナラの落ち葉が敷き詰められた苫東の雑木林を、草苅さん自身が作ったという「フットパス」をたどりながら、やさしい笑顔とあたたかな語り口で案内していただきました。
強い日差しもなく、それが芽吹きまでは間のある林の中を歩くには良く、小鳥の姿も探すことが出来ました。メンバーが木肌と立ち姿で次々と樹木名をあげてゆくのには感服!!の一語です。(私は近くの樹木はわかりませんが、遠くの小鳥は見えるのです…。何故でしょうね?)
ミズナラに付いている実の様に見えるものが、実は、○○バチが作ったという‘コブ’でタンニンが含まれており、昔はインクの材料になったというのも初耳でした。
林の中に「フットパス」をご自身で作ってゆく! なんと楽しい作業でしょう。草苅さんは名字もさることながら、
森に住む「コロポックル」のようだと内心思いつつ歩いていました。
北大研究林を歩いているとき、突如、眼前にそびえる観測塔に、‘あぁ、ここは研究林だったのだ’と感じながら、幌内川の水辺に心の安らぎを覚えてもおりました。 丘の上に立つ「祠」にみなさんで登り「山の神祭り」が12月12日であることを知りました。登りつつ息切れがしている自分に冬の間の「ツケ」が来ていることも感じました。(星正子記)
■私は、日常的に空を見上げる癖があります。地上でビュービュー風が吹いて、洗濯物が舞い上がるほどでも、青空に浮かんでいる雲が、いつまでも私の視界にあると、“ドンと行こう”という気持ちになるからです。ところが、最近、自分の器以上の事をようやく熟しているのではないかと、不安になることがあります。そんな折、ツアーに参加すると決め、“自然と対話ができる~~”と、当日を楽しみに迎えました。
勇払原野の林道を会員の皆さんと歩くほどに、夫々の方が林について、樹木について、花について、生物について詳しく、深く熟知しておられる事に感動しました。
北大研究林では、休むことを知らない命の鼓動をひしと感じながら、景観形成について熱く語る草苅先生の説明に耳を傾けているうちに、
暖かく涼しい空気が、地面から流れ込み、頭上に抜けたような爽やかな気分になり、自己主張しない生きものにも目を向けられそうな余裕が蓄えられました。(佐藤恵美子記)